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【コロナ禍】出産体験記(前編)

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2021年の秋、第一子となる娘を出産しました。

この年の夏は、新型コロナの感染拡大を受け、医療体制は逼迫、ワクチンの供給が追いつかないなどの
不安な日々を送っていましたが、無事に出産できて本当に安堵しました。

立ち会い出産はしておらず、意識朦朧としていた自分の記憶だけが頼りですが(笑)
出産の様子を綴ってみました。

0時 陣痛のはじまり

出産予定日が1週間前に迫った日の夜、少し大きい地震が起きました。

携帯の緊急地震速報が鳴ったり、愛猫も物陰に隠れたりと、久しぶりにドキっとするような地震でした。

私は「臨月の今、大地震がきたらどうしよう」と、
心臓の鼓動も早くなりました。

幸い、その後は大きな余震などもなく、落ち着いたようでしたが、
一方の私は、なんだかお腹が張ってきて、しかもちょっと痛いような…

これまではお腹が張ることはあっても、痛いと思ったことはなかったので、
「まさか陣痛はじまった?」と、思いました。

とりあえず、陣痛アプリで記録を取り始めることにしました。

この時は大体10分間隔でお腹の張り、軽い痛みがあり、それが30秒〜1分弱続く状態でした。

ひょっとしたら病院に行くことになるかもしれないということで、
夫が作ってくれたカップ麺を食べつつ、2人で明け方まで待機。
特にその後は変化がなく、朝に差し掛かったので、おのおの仮眠をとりました。

30分ほど寝て、朝を迎えましたが、相変わらず、軽い日の生理痛のような痛みが断続的に来ていました。

8分間隔や、20分間隔など、バラつきがありました。

病院からは「初産婦なので、陣痛が5分間隔になったら電話して」と言われていたし、
まだ痛みも大きくなかったので、入院バッグの確認や着替えの準備、朝食や家事などをしていました。

また、この日は保育園の見学を1件入れていたのですが、
「陣痛がきたようで・・・」とキャンセルの電話をしました。
「頑張ってください!」と激励の言葉をいただきました。ありがたや

私の住む区では、
来年4月の保育園の募集開始日が、出産予定日の1週間後だったので、
出産〜産褥期中に、保育園の応募をする必要がありました。

けれど、コロナの影響で保育園見学が軒並み休止しており、
出産予定日近くにやっと再開したところでした。

それでも臨月のお腹を抱えて、なんとか4つの園を回れたのでよかったです。

15時 本格的な陣痛

陣痛アプリで記録を取っていたのですが、5分間隔で陣痛が来るようになりました。
また、痛みの程度が1段階あがったので、一度病院に電話しました。

痛みの程度や直近の陣痛間隔などを質問され、「まだ自宅待機で」と言われました。

これは今日中には病院に行くことになりそうだな〜と思い、
夜食用に、夫の好物のお赤飯を炊きました。
まさか陣痛中に赤飯を炊くとは思いませんでした(笑)

17時 強くなる陣痛

仮眠後、痛みがさらに2段階ほどあがり、声が漏れ出るほど痛みが強くなりました。

この時点で、歴代生理痛トップ5に並ぶほどの痛みになっていました。

うめきながら横になっていると、
「あれ?なんか赤ちゃんが下がったかも?」と、お腹に不思議な感覚がありました。

そのあと、さらに痛みが増しました。

「そろそろ病院に行くことになるな」と思い、入院準備のため、シャワーを浴びることにしました。

所要時間15分ほどだったと思いますが、その間に3回陣痛がきました。

病院に電話し、5分間隔が直近5回程来ていること、痛みが強くなったことを伝え、

電話中も痛みがきたので、1分ほど私のうめき声を聞かせました(笑)

すると、「(陣痛が弱まったら)帰る可能性もあるけど、来ますか?」と言われました。
ちょっと迷いましたが、行くことにしました。

21時 入院

予め登録しておいた陣痛タクシーを夫に呼んでもらい、
荷物を持ってもらってマンションの下に降りました。

運転手さんは「安全運転で参ります」とおっしゃり
その後も「空調下げましょうか?」と声をかけて下さったり、
出来るだけ揺れないように運転していただきました。

病院に着いた時はすでに21時を回っており、裏口からチャイムを鳴らして入りました。

助産師さんの内診を受けたところ、

「子宮口が3cm開いているので、このまま入院になります」と言われて、安堵しました。

病院に行ったものの、お産が進んでいなかったり
自宅に帰されたという話を周りから聞いていたので、痛みに堪えて自宅に帰るのは不安だったからです。

助産師さん介助のもと入院着に着替えて、陣痛室へ移動しました。

ちなみに私は少し丈が長めのサマーニットに、マタニティ用のガウチョパンツを穿いて行きました。
「スカートの方がいいかな」とか「ワンピースがいいかな」とか
色々調べていましたが、マタニティ用の服が潤沢になかったので、ありもので行きました。

もし服がある方なら、内診をするのでスカート、
その後入院着に着替えるので、脱ぎやすい服装がオススメです。
ですが、もうなんでもいいと思います(笑)

私の産院は、「配偶者に限り立ち会いOK、お見舞いはNG」という方針でした。

私は気が散りそうなので、立ち会い希望なしと伝えていました(笑)

初めは陣痛室に夫に居てもらっていましたが、
定期的にわたしのうめき声を聞かされる夫が不憫に思えたので、夫に帰ってもらいました。

その後、助産師さんの内診で子宮口が7cmになっているということで、分娩室へ移動しました。

助産師さんから、「朝位かなと思っていたけど、もしかすると今日中に産まれるかも」と言われました。

22時 孤独な戦い

分娩台に上がってしばらくすると、子宮口が全開になり、出血しました。

また痛みが強くなり、人生で1番痛かった生理痛の3倍くらいの痛みを感じました。

この時、病院は夜間体制で、助産師さんが1人しか勤務しておらず、もう1人居るが休憩中とのことで、

勤務中の助産師さんが、入院中の新生児の管理、ママさんの夜間授乳フォローなどを一人で担っていました。

そのため、助産師さんが2階に行っている間は1階に誰もおらず、1人陣痛に耐える時間もあり、
孤独な戦いでした。

痛みに耐えながらも、静まり返った病院の中、ふと「音楽聴きたいな…」と思いました。
携帯やイヤホンは手持ちのバックに入れていましたが、分娩台の下に置いており、分娩台から降りて取り出す余裕はなかったので、結局音楽は聴けませんでした。

立ち会い出産なら、この辺りは立ち会いの方にお願いできるかもしれませんね。


助産師さんが戻ってきて、いきみ方のアドバイスを
「目はつぶらず、あけておいた方がいいよ」と言われました。
顔に力が入ってしまうみたいですね。

「うー」とか「ふー」とかうめきながらも、下っ腹に力をこめ、お腹のものを押し出すイメージで
いきむようにしました。

私はスポーツを体得していくように、いきみかたが上手くなって行きました(笑)


破水し、痛みがMAXになりました。

ここからはもう1人の助産師さんも来てくださり、2人付きっきりで対応してくださいました。

助産師さんの指示に「はいっ」と部活動生のように返事し、忠実に従っていたからなのか、

「なんか冷静だねw」と言われました。笑

どうやら、私はいきみ方が上手かったらしく、お産がどんどん進みました。

23時 破水

「頭見えてるよ〜」と言われた時は、

嬉しさ半分、一刻も早く産んで、この痛みを終わらせたいという思い半分でした。

最後の最後で先生がきて、

「会陰切開しますね」と言われ、必死に返事し、パチンパチンと音がしました。

痛みというか感覚はありましたが、陣痛の痛みと比べると1/5ほどの痛みに感じました。

0時 出産

その後、1〜2回いきむと、間もなく泣き声が聞こえて、助産師さんが我が子を取り上げてくださいました。

初めて我が子を見た時、私は「びっくり」しました。笑

後編に続きます。