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セキュリティ対策ソフトって、必要?

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今日、遠方に住む母からこんな相談がありました。

「Mc●feeの更新をしようと思ったら、前回よりも年会費が高額なプランに入ってしまった。
変更したいけど、Webから問い合わせしても要領を得ない回答しかくれない。どうしたらいいか?」

よくよく聞いてみると、前のアカウントがわからないとか、問い合わせ先が実はチャットボットだったとか、
色々とツッコミどころ満載だったのですが・・・

そもそも、セキュリティ対策ソフトって、必要でしょうか?

結論:いらなくない?

うちの実家のPCなら、セキュリティ対策ソフトいらなくない?と思いました。

実家のPCは、私の両親が使用しており、
インターネットの閲覧や、年賀状の作成、家計簿の作成などの用途で使っています。

母が元CIA諜報員であるならいざ知らず(笑)
個別に狙われる可能性も限りなく低い。

その他にも、セキュリティ対策ソフトがいらないのでは、と考えた理由を
3つ記載してみます。

理由①:Windows Defenderで、ほぼ代替可能

実家のPCはWindows10です。現在最新のOSで、セキュリティパッチの配信もあります。

また、Windows10には「Windows Defender」という機能が、標準搭載されています。

Windows 10 には、最新のウイルス対策の保護を提供する Windows セキュリティが含まれています。 お使いのデバイスは、Windows 10 を起動した瞬間からアクティブに保護されます。 Windows セキュリティは、マルウェア (悪意のあるソフトウェア )、ウイルス、セキュリティの脅威を継続的にスキャンします。 このリアルタイム保護に加え、デバイスの安全を確保し脅威から保護するために、更新プログラムが自動的にダウンロードされます。

引用元:Microsoft


「Windows Defender」が、悪意のあるソフトウェアの検知、更新プログラムの自動ダウンロードなどをやってくれます。

※ちなみに、すでに他社のセキュリティソフトをインストールしていると、
Windows Defenderの機能はオフになるようです。

別のウイルス対策アプリがインストールされている場合、Windows Defender ウイルス対策は自動的にオフになります。 他のアプリをアンインストールすると、Microsoft Defender ウイルス対策が自動的に有効になります。

引用元:Microsoft

では、Windows Defenderと、McAfeeなどサードパーティー製のセキュリティソフトの違いって、
なんでしょうか?

ざっくり言うと

  • 細かいカスタマイズができる
  • 画面仕様がわかりやすく、操作しやすい
  • 問い合わせサポートしてくれる

などが挙げられると思います。

この辺りにメリットを感じる方は、セキュリティ対策ソフトを購入するのもアリですね。

理由②:ウィルス感染してしまった際、補償がある訳ではない

ウィルスの検知については、Windows Defenderとサードパーティー製のソフトで、大差なさそうです。

では、いざPCがウィルスに感染すると、どうなるのでしょうか?

  • クレジットカード情報など、個人情報が漏洩する
  • PCが操作できない状態になる

このような影響があります。

前者の場合は、勝手にクレジットカードを使用されてしまうリスクがありますよね。
心当たりのない高額請求がきたら、クレジット会社に相談して、支払いを止めてもらいましょう

住所と名前が漏洩して、注文していない荷物が届く「送り付け商法」に遭うかもしれません。
でも、2021年7月6日以降、送り付け商法で勝手に届いた荷物は
直ちに処分できる」ように法改正されました。お金も払わなくていいんです。

令和3年7月6日以降売買契約に基づかないで、一方的に送り付けられた商品は直ちに処分することができます。

売買契約に基づかないで送付された商品を受け取ったときは
商品を直ちに処分することができます。

事業者から金銭を請求されたときは金銭を支払う必要はありません。
商品を開封や処分しても、金銭の支払いは不要です。
事業者から金銭の支払を請求されても応じないようにしましょう。

商品の代金を誤って支払ってしまったときは
代金について返還を請求することができます。

引用元:警視庁

ウィルスに感染してしまった場合、
まずは「PCをネットワークから遮断」します。
有線ならLANケーブルを抜いたり、無線なら、Wi-Fiの設定をオフにしましょう。

その後、セキュリティソフトの指示に従い、
ウィルススキャンをしてウィルスの特定、駆除方法を確認して駆除を試みるという流れになります。

また、駆除に失敗してPCを初期化する可能性もあるので、
日頃から大事なデータは「バックアップ」を取っておくと安心ですね。

ん?そしたら結局ウィルス対策ソフトにお金を払うことで
できることって、なんでしょうか?

理由③:予防のほうが大事

ウィルス感染には、何かしらのきっかけがあります。
そのきっかけを防ぐこと=感染予防のほうが大事ですね。

  • 心当たりのないメールは開封しない。添付ファイルを開かない。
  • 個人情報を入力する際は、本物のURLか確認する
    (怪しいメールなどのリンクから飛ぶと、偽物のサイトに誘導されているかも)
  • OSやブラウザは最新化する


ウィルス対策ソフトを入れて「これで安心」と思っていても、
自ら脅威となる行動をしていたら、本末転倒ですからね・・・

まとめ:「なんだか怖い」の正体を具体化して、対処法を決めよう

結果的に、高額プランからの変更はできたそうですが、
問い合わせ担当者に「安くなるクーポンを発行するから」と言われ、今回も契約更新したそうです。

理由は「何かあっても自分たち(私の両親)では対応できなくて不安だから」という話でした。
確かに、娘は東京に住んでて、すぐに相談できないかもしれないので、なんだか不安な気持ちは理解できます。

ただ「怖い=リスク」の正体を明らかにして、対処について決めておくことで、
「安心」やお金を不要に払わないことに繋がるのではないかな、と考えた出来事でした。

一応ここに記載したようなことは母に説明したつもりですが、
恐らく伝えきれなかった部分があり、「なんだか怖いから」契約更新すると言う結果になりました。

まだまだヘルプデスク担当者としての修行が足りないなと痛感しました(汗)