子どもが病気になると、働くパパやママは子どもの看病や通院、仕事の調整など、とても大変ですよね。
私も0歳から子どもを保育園に入れて仕事をしていましたが、子どもの体調不良の時に、在宅勤務しながら子どものお世話をする日はとても大変でした。
そこで有給休暇を使って休むようにしたところ、みるみる有給がなくなり、無給休暇を取らざるを得ない状態になりました。
その経験から、私は子どもが体調不良の時には「病児保育」を利用することにしています。
病児保育を知らない方、利用したことがない方へ向けて、病児保育を利用するまでの流れ、必要な持ち物、リアルな1日の過ごし方、そしてメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
病児保育とは?
正式には「病児・病後児保育」と言い、子どもが病気にかかっている、または病気から回復途中である場合に、親が安心して仕事に専念できるようサポートするための保育サービスです。
民間のサービスもありますし、自治体から委託されて運営しているサービスもあります。自治体から補助金が出る場合もありますので、まずはお住まいの自治体でどのような病児保育サービスがあるかを調べてみましょう。
保育士が自宅に来てくれるサービスや、病児保育室に預けるサービスなどがあります。
この記事では、自治体から委託された民間企業が運営している「病児保育室」について説明します。
利用するまでの流れ
具体的な流れは各自治体で異なると思いますので、私が住んでいる自治体・病児保育室を例にご紹介します。
【事前に】役所へ利用申請する
病児保育を利用するためには、まず役所で利用申請を行います。「明日利用したい!」と思っても利用出来ないということが無いように、利用予定がなくても申請だけは済ましておくことをおすすめします。
申請書を記入し、通っている保育園に渡して、在園していることの証明欄を記入してもらいます。記入できたら役所に届け出しましょう。後日「登録番号」がわかる書類が届きます。この番号が予約時に必要となります。
【利用前日】通院する
病児保育を利用するためには、「医師連絡票」というものが必要になります。まずは病院で診察を受けましょう。医師に症状を見てもらい、病児保育の利用希望を伝え、医師連絡票をもらいます。
1枚の医師連絡票で利用できる期間は月〜金までです。土日を挟む場合は、通院して新しい医師連絡票をもらう必要があります。
また、週の途中で通常の保育園に行った場合、再度病児保育を利用するためには改めて通院、医師連絡票をもらうというルールがあります。
【利用前日】病児保育を予約する
病院で診察を受けた後、病児保育室に予約を入れます。私が利用する病児保育室では「前日の15時」からWebでの予約ができます。
予約の際、「アデノウイルス」や「感染症胃腸炎」など、どの病気に罹っているかを入力する必要がありますので、医師連絡票の内容をもとに選択します。
風邪など隔離が不要な症状であれば「隔離不要」を選択します。
【利用当日】準備物を持参し病児保育室へ行く
利用当日は、必要な持ち物を準備し、指定された時間に病児保育室へ向かいます。利用申請書などの書類や母子手帳、おむつや着替え、お弁当などを持っていきます。
私の会社は9時始業なのですが、病児保育室が9時にならないと入室できないため、会社に始業を遅らせる連絡をしておきます。
持ち物
私が利用する病児保育室での持ち物を紹介します。ちなみに利用料は2000円です。現金で持参します。(住民税非課税世帯等は0円)
- 登録書、医師連絡票、利用申請書
- 利用料金
- 母子手帳、保険証、医療証、提携クリニックの診察券、お薬手帳
- 薬、与薬依頼書
- お弁当、スプーンフォーク類、エプロン、おやつ、飲み物
- 哺乳瓶、ミルク(必要な場合)
- 着替え×2
- おむつ、おしりふき
- バスタオル×2
- ビニール袋×3
病児保育室利用時のリアルな1日
先日子どもが「手足口病」になり、病児保育室を利用した日を例にして、病児保育室を利用する前日・当日のリアルな1日を紹介します。
【前日】9:30 保育園から呼び出し
保育園から連絡があり、手足に発疹が出来ているとの連絡が。仕事を急いで調整し、早退の準備をします。
【前日】病院の予約、病児保育室の予約
先に病児保育室と提携している病院の予約を入れ、保育園に迎えにいきました。家で昼食を食べてお昼寝タイム。
15:00になった瞬間に病児保育室の予約を入れようとしましたが、すぐ満室に。キャンセル待ちになりました。
ところが15分後に「予約できるようになりました」との通知メールを受信。キャンセルが出たようです。メール受信後15分以内に予約しないと次の人に予約枠が回ってしまうシステムなので、すぐに予約して運よく予約出来ました。
【前日】通院し、医師連絡票をもらう
夜に病院で診察を受け、病児保育利用のための医師連絡票をもらいます。カロナールが処方されましたが、家にもあり急ぎでは無いため、LINEで薬局に処方箋を送付しておき、翌日受け取れるようにしました。
【前日】持ち物準備、書類記入
お風呂、夜ご飯を済ませ、寝かしつけを夫にしてもらいながら、私は病児保育室に持っていく持ち物を準備します。
いつもの保育園とは違い、着替えやおむつなどを全部持っていく必要があるため、翌日のお弁当用にご飯を浸水させたり、冷凍ハンバーグを解凍させたりします。
また、病児保育の利用申込書を記入します。
【当日】病児保育室へ行く
朝、通園中の保育園にWebの連絡帳で欠席連絡をします。また、自分の会社に勤務開始が遅れることをチャットで連絡します。
子どものご飯を食べさせながら、お弁当や飲み物などの準備をし、忘れ物が無いように夫にWチェックしてもらって準備完了。病児保育室へ子どもを連れて行きます。
9:00にならないと病児保育室がOPENしないので、9:00ジャストを狙って到着します。
病児保育室の保育士さんと症状の確認、既往歴や服薬中の薬がないか、荷物や利用料の支払い、そのほか気になることがないかなど確認します。所要時間は10分ほどです。
カフェで15分ほどまったりし、自宅へ帰って仕事を開始します。
【当日】明日の病児保育室の予約
明日も保育園に登園できない可能性が高い場合は、翌日の病児保育室の予約を行います。今回は症状が軽かったので、予約はしませんでした。
以前、病児保育の予約をしようと思いつつも仕事中で忘れてた。。なんてことが何回かあったため、私は月〜木、日の14:59に携帯のアラームをセットしており、予約を忘れないように気をつけています。
【当日】病児保育室へお迎え
18時までに病児保育室が閉まってしまうため、仕事を早退してお迎えに行きます。病児保育室から子どもの様子や食事の量などを細かく教えてもらい、明日利用するための利用書をもらって帰ります。
病児保育室に預けていたお薬手帳や保険証も手元に戻ってくるので、帰り道に薬局に行って、昨日処方されたお薬を受け取りました。
病児保育を利用するメリット
仕事に集中できる
病児保育を利用すると、仕事を休まずに済み、集中して仕事に取り組むことができます。在宅勤務ができる場合でも、子どもを見ながら仕事をするのは相当大変です。
医師や看護師に経過観察してもらえる
私の利用する病児保育室では看護師が常駐しており、また巡回訪問の医師からの診察を受けることができます。
また、急遽体調が変わり通院が必要になった場合は、看護師さんが提携の病院に連れて行って診察を受けることができるので、安心できます。
自分の息抜きが出来る
子どもを預けることで、仕事中ではあるものの、自分1人の時間が持てます。好きな飲み物を飲んだり、夫と家で昼食を食べたり、打ち合わせがない時間に好きな音楽を聴きながら作業をしたりと、自分のペースで物事を進められる時間があるだけで、心にゆとりを持たせることができると思います。
病児保育を利用するデメリット
とにかく準備が大変
病児保育室の予約や通院、また持ち物の準備や書類の記入など、毎回の準備が大変です。また、病児保育室が空いている時間は、保育園よりも短い所が多いため、預けられる時間も短いです。
他の病児から別の病気をもらうリスクがある
病児保育室には他の病気の子どももいるため、別の病気をもらってくるリスクがあります。私の利用する病児保育室では、4人まで入れる部屋の真ん中に間仕切りがあり、感染症の子がいる場合は間仕切りをします。
同じ感染症の子は同じ空間に、別の感染症の子や隔離不要の子と一緒に過ごさないような工夫をしています。
ただ、隔離不要の子は一緒の空間で過ごすことになるため、もしかすると他の病気をもらってしまう、というリスクがあります。
子どもがいつもと違う環境に不安を感じる
普段とは違う環境に預けられるため、子どもが不安を感じることがあります。大泣きしてしまったり、楽しく過ごせないといったリスクがあります。
ちなみにうちの子どもは、はじめは大人しくしているのですが、徐々に慣れてきて、お迎えの時には楽しそうに「塗り絵したの」などとお話ししてくれることが多いです。
お金が掛かる
病児保育を利用するには料金が発生する場合があります。私の自治体・病児保育室では1日2000円です。1週間保育園に行けず、週5日利用した場合は、10000円になってしまいます。
なお、自治体によって料金は異なり、助成が出る場合もありますので、お住まいの自治体のルールを調べることをお勧めします。
【まとめ】まずは利用登録をしておくと安心
病児保育は、子どもが病気の時の選択肢の1つになると思います。ただ、利用登録が完了するまでに数週間かかることもありますので、まずは利用の予定が無くても、利用登録だけしておくことをお勧めします。
自分たちで頑張りすぎるのではなく、利用できるサービスはうまく活用しながら、子どもを育てていきましょう♪