娘が寝た後の心地よいナイトルーティンの楽しみ
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猫と白湯とストレッチ。私のナイトルーティン

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娘が寝付いたら、私のナイトルーティンが始まる。
実際は、娘と一緒に寝落ちする日も多い。

まずは、寝ている娘の口周りの保湿からだ。
リップクリームが嫌いなのに、乾燥でやたら舐めるので、唇のまわりだけ砂漠みたいにガサガサ。公園で知らない子どもに「くちびるどうしたの?」と心配されるレベルだ。乾燥のせいで、もはは漫画の泥棒のように口元になっている。
そっとクリームを塗ると、もぞもぞと動く娘。熟睡しているので起きることはまずない。

そっとベッドを抜け出し、リビングへ向かう。
まずはケトルでお湯を沸かし、ヨガマットを敷いて、テレビでYouTubeを起動する。お湯が沸いたら、うさまるのカップに白湯を注ぐ。

ヨガマットに座ろうとすると、すでに甘えん坊のオス猫が鎮座している。メス猫は、相変わらずキャットタワーのハンモックの中だ。猫によって、性格が違う。

YouTubeでは、「北欧、暮らしの道具店」のチャンネルを選ぶ。
最近のお気に入りは「ひとりごとキッチン」。丁寧に料理をつくる様子は、どうしてこんなに癒されるのだろう。気づけばオシャレなキッチンツールに目がいってしまう。こうして視聴者は、ネットで“ポチッ”とするのだろうか——視聴から購入へ、いかにも宣伝という雰囲気ではないのに、購入意欲があがるので、すごい。
同じYouTubeチャンネルの、「夜な夜なキッチン」もお気に入りだ。

動画を流しながらストレッチを始める。

すると突然、オス猫からのパンチを受けた。
しっぽでも踏んだかと焦るが、よく見ると私のパジャマから糸が一本出ていて、それをつい殴ってしまったらしい。原因がわかって安心した。
一方、メス猫はハンモックから一切出てこない。

ひととおり体を伸ばし終え、白湯を飲みながら「この部屋の雰囲気、いいな」などと、チャンネルの魅力を心の中でベタ褒めする。

余裕があれば、スマホで日記をつける。Notionアプリで、今日あったことを箇条書きにするような、簡単なものだ。頭がスッキリしている時は、簡単な箇条書きで終わるが、モヤモヤしているときは、長文になりがちだ。「書き殴る」ではないので、「打ち殴る」とでも言うのか。
自分しか見ない日記なのに「てにをは」は正しくしたくなるし、タイプミスはきっちり打ち直さないと気が済まない。この辺りは文章へのこだわりとでも言うべきか。

ヨガマットをくるくる片付けようとすると、オス猫が最後までどかない。
私が少しずつ巻くが、オス猫は踏みとどまる。
攻防の末、最終的に床に追いやられた猫に、ドヤ顔を見せてしまった。大人げない。

次の日が休みなら、セルフネイルをする。
デュカートの数百円のマニキュアを2度塗りするだけの簡単なもの。
20代の頃、毎月ジェルネイルのサロンに通っていた。当時の自分に会えるなら、「そのお金でS&P500を買え」と言いたい。
そういえば同じ時期、マツエクにも通っていた。「そんな余裕があるなら、米国株も買え」と付け加えたい。
あれはあれで、東京でひとり暮らしをしていた私の、寂しさを埋める時間でもあったのだと思う。

最近のお気に入りカラーは、いつかのインスタで指原莉乃がおすすめしていた「チャイラテ」。イエベ秋の私にもなじむ色で、これか「ベリーベリースムージー」というパープルカラーをローテーションしている。頑張れば2週間持つ。忙しい母としては、これで十分だ。

最後に、そっとベッドに戻る。
そこには、なぜか枕と平行に寝ている娘。さっきちゃんと枕に移動したのに。
脇腹に娘の頭を感じながら、気をつけて布団に潜り込む。

お腹にはオス猫がやってきた。天然の湯たんぽだ。ただちょっと重い。
寝姿勢は悪い。でも、猫と娘に囲まれて眠るのは、悪くない。

頭を空っぽにしながら、静かに眠りにつく。