ADHD傾向でも忘れ物を減らすシンプルな方法
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【ADHD×働くママ】不注意な私が、忘れ物を激減させた仕組み

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ADHD傾向の強い子どもだった

私は昔から忘れ物がとても多いタイプでした。
小学生のころは体操服・宿題・提出物をしょっちゅう忘れ、母に何度も心配されたものです。

大人になってからも傾向は変わらず、

  • 傘を職場に置いて帰る
  • 帰省するとメガネや靴を忘れて帰る
  • 友人宅や実家に荷物を置いてくる

といったことがよくありました。

仕事・育児・家事が重なるようになってからは、忘れ物の頻度はさらに増え、困る場面が多くなりました。

診断は受けていませんが、ADHDの「不注意・衝動性」の傾向が強いと自覚しています。

ありとあらゆる大事なものを忘れ、失くした年

子どもが生まれ、仕事に復帰し、忙しさが一気に増えた頃。
その中でチームリーダーとなり仕事の幅は増えたものの、保育園のお迎えの時間は変わらず、毎日が時間との勝負でした。

去年は、自分でも驚くほど忘れ物や紛失が多い年でした。

  • 家の鍵を2回落とす
  • 携帯を2回落とす
  • マイナンバーカードを落とす
  • レンタサイクルの鍵を紛失(見つからず弁償)

この間、警察署やマンション管理室には複数回お世話になりました。奇跡的にほとんどが見つかり、届けてくださった方々には本当に感謝しています。

家族や周囲の方々にも迷惑をかけたので、「このままではまずい」「気をつけるだけでは防げない」と本気で感じる経験でした。

ADHD気質の私は、忙しさや焦りが重なると注意力が一気に落ち、忘れ物が増える傾向があります。
そこで、去年の反省を踏まえ、がんばらなくても忘れ物が減る“仕組みづくり”に取り組みました。

この記事では、私が実際に効果を感じた対策を紹介します。

ADHD気質だと忘れ物が増えやすい理由

頭の中に保持しておける容量が少ない

1つ考えごとをすると、他の情報が抜け落ちやすくなります。
「鍵はどこ?」「携帯は入れた?」と気にしながら別の作業をすると、何かしら抜けてしまいます。

並行作業になると忘れやすい

特に朝の準備は混乱しやすい場面です。
自分の支度・子どもの準備・家事などが同時進行すると、脳の処理が追いつかなくなります。

見えないものは忘れやすい

カバンの底にあるものや視界に入らない物体はすぐ記憶から外れます。
「入れたつもり」で実際は入れていないことも起こりがちです。

去年の反省から変えたこと

「気をつける」をやめる

どれだけ気をつけても忘れるときは忘れます。
覚える努力ではなく、覚えなくても忘れない状態を作る方向にシフトしました。

完璧主義をやめる

忘れ物ゼロを目指すのは現実的ではありません。
「減らすこと」を目標にすることで、気持ちがラクになり、結果的に忘れ物も減りました。

忘れ物を減らすために効果があった5つの工夫

1. カバンを変えない

私の場合、カバンを替えるとほぼ確実に忘れ物が発生します。
そこで思い切って、カバンは1つに固定しました。

  • 夏でも冬でも同じカバン
  • 仕事、保育園送迎、休日も同じカバン

365日同じバッグを使うようにしたところ、入れ忘れが激減しました。

2. カバンの中身を定位置化する

カバンそのものを固定しても、中身の位置が定まっていないと探す手間が発生します。

そこで、バッグインバッグを使って中身の場所を明確にしました。

  • 鍵 → サイドポケット
  • ミニ財布 → 前ポケット
  • エコバッグ → 決めた仕切りへ

定位置化すると、以下のメリットがあります。

  • 手が勝手にその位置に伸びる
  • 空のポケットにすぐ気づく
  • 「何が足りないか」が一瞬でわかる

なお、「カバンは毎回すべて出す」という丁寧な暮らしの方法は、私は採用していません。ADHD気質の私には、入れ替え作業が増える方が失敗のもとだからです。

3. 出かける前の「持ち物◯点」を固定する

基本アイテムは常にカバンに入っていますが、シーンごとに追加で必要な物は“3点以内”に絞って記憶しています。

例として、

習い事の日の3点

  • 習い事バッグ
  • お茶
  • ハンカチ

病院の日の3点

  • 現金
  • お薬手帳(診察券・保険証入り)
  • エコバッグ

レストランの日の3点

  • 子どものエプロン
  • ウェットティッシュ
  • ハンカチ

3点にすると脳の負担が少なく、忘れにくくなりました。

4. 自転車から降りる動作をルーティン化する

自転車の乗り降りは、忘れ物が起きやすい場面でした。

よくあった失敗は、

  • 自転車の鍵を付けっぱなしにする
  • ヘルメットをつけたまま店や保育園に入る

そこで、「降車時のルーティン」を決めました。

降りたら必ずする動作

  • 頭に手を当てて、ヘルメットを外したか確認
  • 自転車の鍵を抜き、すぐカバンのカラビナに付ける

この2つをセットにしたことで、鍵の紛失とヘルメット置き忘れがほぼゼロになりました。

5. 焦らない

忘れ物が起きたときは、たいてい焦っている時でした。

  • 仕事に遅れそう
  • 保育園のお迎えがギリギリ
  • 習い事に間に合わない

焦りは注意力を下げ、忘れ物を増やします。

そこで私は「遅れたらどうなるか」を冷静に確認するようにしました。

  • 仕事:リモートなので数分の遅れはほぼ影響なし
  • 保育園:延滞料金はかかるが大きな損失ではない
  • 習い事:数分受けられないだけ

こうして考えると、「1〜2分の遅刻は大きな影響ではない」と思えるようになり、朝の動作が落ち着きました。
結果的に忘れ物が減り、子どもに「早く!」と急かすことも減りました。

おわりに:ADHDでも“仕組み”で忘れ物は減らせる

私は昔から忘れ物が多く、去年は特にひどい年でした。
鍵・携帯・マイナンバー・自転車の鍵を何度も落としました。

それでも以下を徹底したことで確実に減りました。

  • カバンを固定する
  • 中身を定位置化する
  • 追加の持ち物を3点以内にする
  • 自転車の降車ルーティンを作る
  • 焦りを減らす

ADHD気質の私は、気合いや集中よりも、失敗しない仕組みを先につくることが何よりも効果的だと実感しています。

何より、忘れ物や落とし物をしたときの、自己肯定感が下がる機会が減ったのが、大きな変化でした。

同じように忘れ物に悩む方の参考になればうれしいです。