何度聞いても覚えられない、CPU・メモリ・ストレージ
システムの話で必ず出てくる「CPU」「メモリ」「ストレージ」。
パソコン購入や社内PCの更新でも重要なのに「違いを説明して」と言われると、意外と難しいですよね。
PCのスペックで「CPU」「メモリ」「ストレージ」って聞くけど
どれが何の役割なのか、わからないんだよね。
混同しやすいよね。例え話を使ってわかりやすく解説するよ。
今回の記事では、料理の現場にたとえて、わかりやすく解説します。
【四コマ】料理で例える CPU・メモリ・ストレージ




イメージできましたか?このように
- CPU=ミシュランシェフ:考える・判断する・調理するなど、コンピュータの「頭脳」
- メモリ=キッチン台:調理中に材料や器具を広げる、コンピュータの「作業スペース」
- ストレージ=冷蔵庫:食材(データ)を保存しておく、コンピュータの「保管庫」
この3点セットで考えると、まずはイメージで理解しやすくなります。
以上を踏まえて、3者の違いを詳しく見ていきましょう。
CPUとは?
CPU(Central Processing Unit) はコンピュータの中心的な処理装置で、よく「頭脳」と呼ばれます。
プログラムから与えられた命令を受け取り、計算や判断を行い、周辺装置に指示を出す役割を持っています。
主な機能
- 演算:数値や論理式を計算する
- 制御:命令の順序を管理し、どの処理を行うかを決める
- レジスタでのデータ保持:ごく短時間だけ値を保持し、高速に処理
性能指標
- クロック周波数(GHz):1秒間に処理できる命令の数を示す
- コア数:同時に処理できる命令系統の数(例:「Core 2 Duo」は2コア搭載)
- スレッド数:1コアで同時に進められる処理の流れの数
CPUの性能が高いほど、アプリケーションの起動や複雑な処理がスムーズに行えます。
シェフで例えると、「Core 2 Duo」はシェフが2人いるイメージ。
スレッド数は、1人のシェフが同時にこなせる作業数のイメージだね。
「プロセッサ」って聞いたことあるんだけど、それは何?
「プロセッサ」も「CPU」も、どちらも同じ意味合いだよ。
コンピュータ上の、凄腕シェフのことなんだ。
メモリとは?
メモリ(RAM:Random Access Memory) は、コンピュータが現在実行している処理のために、データやプログラムを一時的に置いておく場所です。
特徴
- 電源を切ると中身が消える「揮発性」を持つ
- 実行中のアプリや開いているファイルなどが格納される
- 容量が大きいほど、同時に多くのアプリを開いても快適に動作する
例
- WordやExcelを複数開く
- ブラウザでタブをたくさん表示する
- Zoomなどのオンライン会議をしながら別アプリを使う
これらはすべてメモリ上に展開されます。メモリが不足すると、動作が遅くなったり「応答なし」と表示されたりします。
ストレージとは?
ストレージ(記憶装置) は、データやプログラムを長期的に保存する装置です。
電源を切ってもデータは消えません。
主な種類
- HDD(ハードディスクドライブ):大容量で安価だが、読み書き速度は遅め
- SSD(ソリッドステートドライブ):高速で静音、耐久性もあるが、同容量ならHDDより高価
保存されるもの
- OS(WindowsやmacOSなど)
- アプリケーション(Word、Excel、ブラウザなど)
- 文書、写真、動画、音楽などのファイル
ストレージ容量が大きいほど多くのデータを保存できます。SSDを搭載していると、パソコンの起動やアプリの立ち上げが非常に速くなります。
3つの連携(料理の流れ)
- シェフ(CPU)が「この料理(処理)を作る」と決める
- 冷蔵庫(ストレージ)から食材(データ)を取り出す
- キッチン台(メモリ)に広げる
- シェフ(CPU)が調理(演算・制御)して完成(結果出力)
どれか1つでも弱いと全体が遅くなります。
- CPUが遅い 判断・手元の回転が遅い
- メモリが少ない 台が狭く、片付け出し直しが増える
- ストレージが遅い 食材の出し入れに時間がかかる
結論:全体バランスが命!
ITパスポート試験でも役立つ!専門用語のまとめ
- CPU(プロセッサ)👉頭脳(シェフ)
- クロック周波数(GHz)👉手際の速さ
- コア数👉シェフの人数(並行処理力)
- メモリ(RAM)👉キッチン台の広さ(同時作業力)
- ストレージ(HDD/SSD)👉冷蔵庫(保存&取り出し速度)
料理だと、役割の違いがイメージできる〜!
【まとめ】料理で例えると覚えやすい!
CPU(シェフ)が手際よく動く
メモリ(キッチン台)が十分広い
ストレージ(冷蔵庫)が速くて必要量ある
この3者のバランスが大切です。どれも大切な役割があるんですね。
今後「メモリってなんだっけ?」と思ったら、料理の例えを思い出してみてくださいね。


