値段より使う回数!賢い買い物術の極意
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値段ではなく、使用回数でモノを選ぶ

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値上げの波に、つい財布の紐を固くしてしまう

最近、スーパーやドラッグストアへ行くたびに
「また値上がりしてるなあ」とため息が出ます。

食材も日用品も、少しずつ高くなっていて、
ついつい値札とにらめっこしてしまう日々。

「高いから買わない」「安いから買う」──

そんなふうに値段だけで判断してしまいがちですが、
もし「値段」ではなく「使う回数」で考えてみたら、
モノの見え方が少し変わってくるかもしれません。

「いくら」ではなく、「どれだけ使うか」

たとえば1万円のモノ。
少し買うのに構えてしまうラインでしょうか。

でも、100回使えば1回あたり100円。
1000回使えば10円です。

“高い買い物”に見えても、
使う頻度が高ければそれだけ生活を快適にしてくれる。


一方で、安くてもすぐ壊れたり、
ほとんど使わないモノは意外と高くつくこともあります。

この考え方を取り入れると、
買い物の基準が少し変わって見えてきます。

ハンドソープのディスペンサーが教えてくれたこと

少し前に、洗面所のハンドソープ容器を
センサー付きの自動で泡が出るタイプに替えました。

最初は「手で押せばいいのに」「ちょっと贅沢かな」と思っていたのですが、
実際に使ってみると、その快適さにびっくり。

すぐにキッチン用のハンドソープも、
食器用洗剤の容器も、自動で出てくるタイプに替えました。

すると、これまで当たり前に感じていた
「ポンプを押したら本体が倒れてしまった」「ポンプ部分が汚れる」などの
小さなストレスに気づいたのです。

手は毎日何度も洗います。自分も、家族も。
ほんの少しの快適さが、暮らしの満足度を左右するんですよね。

それ以来、モノを選ぶときは「どれだけ使うか」を意識するようになりました。

スマートロックがくれた心の余裕

次に取り入れたのは、家のドアのスマートロック。

中からは、ボタンひとつで鍵のツマミを動かせて、
外からは、指紋をかざすだけで、開け閉めできるタイプです。

1台1万円以上。
我が家は鍵が2つあるので、合計3万円以上でした。

最初は「そこまで必要かな?」と思っていました。
でも、子どもを抱っこしていたり、荷物が多い日、雨の日などに
鍵を探さずに開けられる便利さは、想像以上。

1日1〜2回の施錠・解錠としても、
1年で700回以上使う計算です。
そう思うと、1回あたり数十円で「小さなストレス」を減らしてくれている。

高いと思っていた買い物が、
「年間700回分の安心と快適」と考えると、
むしろお得に感じるようになりました。

※補足:セコムを導入している場合は、
指紋開錠を使うと警報が鳴る可能性があります。
私もセコムをかけたのに指紋開錠をして警報音が鳴ってしまったことがありますが、
すぐに鍵を使って解除し、警備を呼ばずに済みました。

10年前のトレンチコートが教えてくれた“本当のコスパ”

20代の頃、思い切って買ったトレンチコートがあります。
価格は4万5千円。当時の私には大きな出費でした。

それでも、春と秋になるたびに袖を通し、もう10年。
シルエットも色も飽きず、今でもお気に入りです。

年間30日着たとして10年で300回。
1日あたり150円の計算です。

「4万5千円は高い」と買わなかったら、
今頃はリーズナブルなコートを2〜3着買って、
また次のコートを探していたかもしれません。

また、流行に左右されないデザインを選んだからこそ、
年齢を重ねても着続けられているのだと思います。

「いくら」ではなく、「何回使えるか」で考えてみる

モノの価値は、値段だけで決まりません。

どれだけ自分の暮らしに寄り添ってくれるか。
どれだけ長く、何度も、心地よく使えるか。

「高い・安い」で迷ったときは、
「これ、何回くらい使うだろう?」と考えてみてください。

そうすると、値札の数字だけでは見えなかった
自分らしい基準が見えてきます。

無理に節約するのでもなく、衝動買いをするのでもなく、
“自分の暮らしにちょうどいい選択”を見つけられるようになる。

すると、お気に入りのものが身の回りに増えてきて、
私が好きなものは、こういうものなんだという発見になるし、誇らしくもなる。

日々の小さなストレスを減らし、毎日心地よく使えるモノ。
それこそが、本当の意味での“いい買い物”なのかもしれません。

値段ではなく、使う回数で。

そんな視点を持つと、
暮らしの中の「満足」が、少しずつ増えていく気がします。