みなさんの職場に「話が長い人」っていませんか?
職場の人から「ちょっといいですか?」と話かけられて、気づけば10分、15分…。
よく考えたら、話が本筋から外れている…結局、何がいいたいんだろう?
こんな経験、ありませんか?
私も過去、同じチームに話の長いメンバーがいました。そのメンバーから業務報告を受ける際に「話が長い…」「結局、何が言いたいの?」と思い、対応に困っていました。
そこで本記事では、話が長くなる人の特徴を私なりに分析した上で、
攻撃レベル別に切り返し方を10パターン考えてみました。
話を切り上げるのは勇気がいることかもしれませんが、
さっと切り返して、自分の貴重な時間を確保しましょう!
話が長い人の特徴

まずは、「話が長くなりがちな人」の特徴を押さえておきましょう。
話し方のクセや思考パターンを知ることで、上手に対処しやすくなります。
事実と感想がごちゃまぜ
「○○さんが遅刻してきて、そのとき私もすごくびっくりして…。それで、私が前に遅刻したときは上司に怒られて…」
このように、自分の感情が報告内容に入り込んでいるケース。
「何をどうしたのか、事実を教えて!」と叫びたくなります。
思ったことをすべて話す
頭の中で思いついたことを一つ残らず口に出すタイプです。
頭の中を実況中継しているのでしょうか…
しかも、自分で思いついた順番で話すので、こちらは訳がわかりません。
古舘伊知郎さんの実況中継なら面白く聴けるかもしれませんが、
素人で話の長い職場の人の話を、一から十まで聞きたくありません。
仕事に必要な情報に絞って、教えてほしいものです。
接続詞が多い
「それで」「あと」「ちなみに」「ついでに言うと」など、話を広げるワードが多用されます。
一つの文章が長くなるので、話しているうちに、ゴールを見失います。
また、どんどん別の話題に移ってしまい、話が枝分かれしていきます。
「ついでに言うな!」とツッコミたくなります。
話のゴールが決まっていない
「あの話を伝えたい」と、話をすること自体が目的になっているパターンです。
「稟議の承認をしてもらいたい」
「顧客にプロジェクトの進捗を確認してほしい」
「異動したので、目標設定の内容変更について相談したい」
このように、仕事上での会話は、何か目的があって行うものですよね。
ですが話のゴールが決まっていないので、ふわふわした話になってしまいます。
「え、あなたゴールがどこかわからないのに、マラソン走り始めるタイプ?」
と尋ねたくなります。
相手のことを考えていない
「相手は忙しいだろうから、簡潔に話そう」
「相手にわかりやすいように、結論から話そう」
このような配慮ができないから、話が長くなってしまいます。
若手社員であれば「知識や経験が不足していてできない」場合もあると思います。
ただ、社会人経験を何年も積んでいるのに、相手に合わせた話し方が出来ない場合、そもそも相手のことを考えていない、自分のことばかり考えている可能性が高いです。
話が長い人への対処法(攻撃性:高)

次に、話が長い人への対処法を紹介します。
攻撃性が高いので、使うシーンや誰に使うかは、よく考えてからご利用ください(笑)
結論から話してもらえますか?
何が言いたいのかわからない、話のゴールが見えない時に使えます。
これを言われると、一般的には「ええと、結論は…」と考えてくれるようになります。
ちなみに私が新卒1年目の時、上司に度々言われた言葉です(笑)
それは「報告・連絡・相談」のどれですか?
これは、若手社員を育成する目的で使うのにも有効です。
「今、自分は何の話をしたいんだろう?」と、話の目的を再整理してもらうことができます。
もし「わかりません!」と言われたら、じゃあどんなことを話したかったのかを聞いてから、一緒に分類してあげましょう。
今その情報は不要です。
報告内容に、自分の感情を混ぜてしまっているケースや、本筋と関係のない話を始めてしまったときなどに有効です。
これを伝えることで、相手に「これは言う」「これはいらない」と整理してから話してもらえるよう促すことができます。
私に何をしてほしいのか教えてください。
「つまり、どうしたいの?」を丁寧に言い換えた表現です。
要望やアクションが明確になれば、話の核心だけを聞き取ることができます。
はいかいいえで答えてください。
Yes / No で答えられるように促すことで、話の無駄をカットできます。
システム障害や顧客トラブルなど、緊急時に特に有効です。
話が長い人への対処法(攻撃性:中)

次に、攻撃性中の対処法をお伝えします。
関係性を壊さず、やんわりと会話を制御する方法をご紹介します。
Aですか?Bですか?
選択肢を提示することで、相手にコンパクトに答えさせるテクニック。
「はいかいいえで答えてください」よりも、少し柔らかい印象になります。
つまり今の話をまとめると⚪︎⚪︎ということですか?
相手の話を要約して返すことで、無駄な枝分かれを防ぎ、会話を前に進められます。
相手も自分で話を整理できていないこともあるため、まとめることで安心感を与えることができます。
ご意見ありがとうございます。
他に、この場で確認したいことはありますか?
一旦今の会話を切り上げて、会話や打ち合わせを畳む際に有効です。
私は打ち合わせのファシリテーターをやる機会が多いのですが、メンバーの1人が意見を言うことに熱中してしまい、自分の意見を言いたいだけの時間になってしまった場合に、よく使います。
「ご意見ありがとうございます」「わかりました」などと意見を受け止めた上で
「他の連絡事項はありますか?」「他の方はどうですか?」と流れを変えることで、打ち合わせや会話を畳みやすくなります。
すみません。次の打ち合わせがあるのでこれで失礼します。
次の予定を理由に強制的に会話を終了する方法です。
これは使える人、使えるシーンは限られるかもしれません。
私の場合ですが、話が長い人との打ち合わせをする場合は、すでに打ち合わせがある予定の前に入れるようにしています。
話が長い人がいる打ち合わせは、時間を延長して喋り続けられる場合があるので、
会議終了間際に「次の打ち合わせがあるので失礼します」「すみません、次があるので一旦打ち合わせは終了します。この場で伝えきれなかった方は、チャットでご連絡をお願いします」といって切り上げています。
議論が白熱していて、次の予定が調整できる場合には、会議を延長するのも一案です。
ただあくまでも、不要に会議を長引かせている人がいる場合に、会議を切り上げる方法としては有効だと思います。
できるだけ会話しない
物理的距離をとる・チャットやメールで返信するなど、そもそも会話の機会を減らすのも立派な対策です。
とはいえ、話が長い人はチャットやメールなどのコミュニケーションでも文章が長い傾向があるので、読むのも大変だったりしますが…
▼わかりやすい文章を書くコツはこちら
まとめ:適切に対処して、自分の貴重な時間を守ろう!
話が長い人とのやりとりは、知らないうちに多くの時間を奪われてしまう原因になります。とはいえ、職場の人だとできるだけ穏便に対応しようとして、自分が我慢してしまいがちです。
本記事で紹介したように、相手の話し方の傾向を理解し、適切な方法で会話をコントロールすることで、自分の時間を守ることができます。
時間は有限です。「やんわり」と「きっぱり」を使い分け、上手に対処していきましょう。