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育休明け1年以内で、転職した話

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こんにちは。みきです。

私は育休から復帰後4か月で転職を決意し、転職期間4ヶ月を経て、ある会社から内定をいただき、転職しました。

子どもが小さいと、「転職先が見つかり辛いんじゃないか」「育児と仕事の両立が大変で、転職活動の時間が取れない」などの不安から、転職に踏み出せないパパママも多いのではないでしょうか。

そんな方が「試しに転職活動してみようかな?」と一歩踏み出すきっかけになればいいなと思い、自身の転職活動についてまとめてみました。

転職動機について

子どもが病気した日がとにかく大変

通常は、子どもを保育園に預けて夫婦フルリモートで働いています。しかし、子どもが下痢や発熱で保育園に預けられない日は、自宅で子どもを見ながら仕事するしかありません。

以前は電話対応もあるサポートデスクだったため、娘を見ながらいつ掛かってくるかわからない電話を取るのは難しかったです。そのため、電話番の日は夫に見てもらい、夫も打ち合わせなどで対応できない時は、電話番を交代してもらった上で、有給や半休を取っていました。保育園への連絡、仕事の調整、夫との調整、病院の予約と通院、子どものご飯や寝かしつけ・・・
出産前までは、他のワーママが在宅勤務で保育するのがこんなに大変だとは思っていませんでした。「まぁ出来るっしょ」ぐらいに思ってました・・・反省。

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有給が無くなりそうになった

以前の会社ではフレックスタイムの制度が無いため、やむを得ず自宅保育する場合や、中抜けで病院や保育園の面談などの予定がある時は、半休や全休を使っていました。みるみるうちに有給が減っていき、本当は育児の息抜きに使いたい有給が無くなりそうに。そんな状況に危機感を覚えました。

育児をしながらの昇進・昇給が難しかった

以前の会社はIT企業で、問い合わせ業務を行うチームでした。給与テーブルがカチッと決まっており、私のグレードでの上限の給与を貰っている状況でした。これ以上給与アップしようと思うと、次のグレード(リーダークラス)に昇進しなければなりません。上司との目標面談では「グレードを上げるには、チームリーダーになる必要がある」ということを言われましたが、そもそも客先常駐のチームがほとんどなので、リーダーになると、リモートワークが出来なくなる恐れがありました。

昇進、昇給のために、保育園から遠い現場に異動してリーダーになるか、娘が小学生になるまで昇進昇給を諦めるか。悩んだ末「転職活動してみよう」と思いました。

転職期間中のスケジュール

8月:転職エージェントに登録、履歴書と職務経歴書を作成、エージェントと面談(2社)

9月:カジュアル面談(2社)、書類選考(3社)

10月:カジュアル面談(1社)、書類選考(1社)、課題提出(1社)

11月:書類選考(2社)

12月:1次面接(1社)、2次面接(1社)、最終面接(1社)、内定獲得(1社)
    現職での退職交渉(マネージャー、部長)

1月:退職手続き、引き継ぎ

2月:入社

就業中かつ育児中の転職活動だったので、基本的には土日や平日の夜を転職活動に充てていました。ちなみに「課題提出」があった企業は「テクニカルライター」のポジションで、大量の文章を要約せよという課題を出されました。5日間かけて、毎日夜中3時ごろまで課題に取り組みましたが、不合格通知が来たのでかなり凹みました・・・。

また、面接は平日の18〜19時に実施されることが多かったので、夫に保育園のお迎えや、娘のお風呂などをお願いしました。現職でのパフォーマンス低下や、夫の育児負担が増えることを防ぐために、選考中企業は「2社」までと決めて、1社落ちたら1社追加応募するという方法を取りました。内定をいただいた会社は、書類選考〜内定までおよそ1ヶ月でした。

選考結果

応募社数:7社

書類選考通過:3社

1次選考通過:2社 ※うち1社は選考辞退

2次選考通過:1社

最終選考通過:1社

多いでしょうか?少ないでしょうか?
私は企業のビジョンや条件面に合致した「内定したら入社したい!」と思える会社に絞って応募していたので、あまり応募数は多くなかったかもしれません。

とはいえ、1社落ちる度に「応募企業の軸を変えた方がいいのかな・・・」「私のスキル、経験では評価してもらえないのかな・・・」などと凹んでいました。転職活動が終わった今では、「不合格だった企業とはご縁がなかっただけ」と受け止めています!

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転職サイトについて

私はIT業界での転職だったので、以下3サイトを利用していました。

・ビズリーチ
・Green
・レバテックキャリア

この中で私は、主に「ビズリーチ」を活用していました。ビズリーチは「ハイクラス向け転職サイト」を謳っていることもあり、他2社と比べると求人案件の年収平均が高い印象でした。私はビズリーチの無料会員でしたが、「プラチナスカウト」というものが企業や転職エージェントから届くことがあり、この中から後述の「JAC Recruitment」のエージェントと繋がれましたし、スカウトいただいた企業へ直接応募することもありました。

転職エージェントについて

私は以下2社の転職エージェントに登録し、それぞれ面接をしました。

・JAC Recruitment

・レバテック

JAC Recruitmentのエージェントは、ビズリーチ上でご連絡いただきました。私のキャリアにマッチした「カスタマーサポート関連専門」のエージェントという自己紹介があり、添付されていた求人も私のキャリアにマッチしていましたので、「ちゃんと職務経歴書を読んでくれたんだな」と思いました。大手転職エージェントは、あまり職務経歴書を見ずにバンバンDMを送ってくるところもあるので、自分のスキルに合わない求人をDMに添付している、と言うことはよくありました。また、JAC Recruitmentは、YouTuberの「両学長」が推薦する転職エージェントとして動画内で度々名前を聞いていたことも決め手でした。

一方、レバテックの担当者とも面談をしたのですが、決まったアンケート項目をヒアリングしているような、流れ作業のような印象を受けました。私はレバテックのサイトに職務経歴書の登録をしないままだったのですが、メールでリマインドされるだけで、担当者からの連絡はなかったので、そのまま自然消滅の形で利用しなくなりました。

企業選びの軸について

自社開発プロダクトのサポート

前職のチームでは、Microsoft365、Azureのサポートを行っていました。基本的な仕様についてはMicrosoftの公開ドキュメントを元に回答できますが、障害や詳細な仕様確認となると、Microsoftに確認せざるをえませんでした。

そのため、「自社に答えがある」という環境でサポートができることを重視しました。

テクニカルサポートもしくはカスタマーサクセス

自分のコアスキルである「サポート」の経験が活かせ、かつ技術的な知識も必要とするため、キャリアアップに繋がると思いました。

カスタマーサクセスは、サポートとは似て非なるものですが、「製品の活用方法をアドバイスして、顧客の課題解決を支援する」仕事なので、サポートの経験が活かせるかも、と思って一応視野に入れていました。

リモートワークかつ、電話対応がない

前職で苦労したこととして、「娘が病気で保育園に行けない日に、自宅で電話対応するのが困難」というものでした。私はサポートの仕事なので、電話対応があるケースが多いのですが、電話対応がないポジションを探しました。数は少ないですが、意外と「メールのみ」「チャットのみ」という求人もありました。内定をいただいた会社も、「チャットでのサポート」がメインなので、電話対応はほぼありません。

また、リモートワークも譲れないポイントでした。フルタイムで働くためには、自宅から近い職場か、リモートワークできる職場が条件でした。自宅から遠く、出社が必要な職場だとお迎えの時間に間に合わないので時短勤務にする必要があり、年収は多くの場合、下がってしまうことになります。

内定をいただいた会社は、ほとんどリモートワークで、3ヶ月に1回くらいは集まろうか〜という会社でした。オフィスは東京にありますが、地方在住者も何人もいるという情報を聞いていました。会社のホームページでは「リモート可」と書いているものの、実際は週3出社してます、などと言う状況が不安だったのですが、地方在住者がいるため「本当にリモートワークでいいんだ」と安心できました。

内定獲得できたポイント

あくまでも主観ですが、内定が獲得できたポイントについて考えてみました。

コロナ禍で、面接がオンラインになったから

コロナ前であれば、終業後に自社のオフィスから相手のオフィスに訪問しなければならなかったと思うので、娘のお迎えに間に合わず、転職活動が難しかったと思います。

下調べを徹底的にやった

他の会社も下調べはしましたが、内定をいただいた会社のことは特に調べました。会社のホームページは一通りチェック、社長がYouTubeでインタビューされている動画をチェック、カンブリア宮殿に出ていたのでテレ東bizに加入してアーカイブ動画をチェック・・・このおかげで、面接の中で自然と下調べした情報を絡めて話ができたので、「ちゃんと調べているんだな」と熱意を感じてもらえたと思います。

取り繕わず、一生懸命伝える

面接官はたくさんの人に会っているので、自分を大きく見せようとしたり、取り繕ったりしても、それが伝わってしまう気がしています。多少話すのが下手でも、噛んでしまっても、とにかく相手に伝えようと一生懸命話すことが大事なのかな、と思っています。

実際、面接の評価を後から聞いたのですが、「人柄がよく、自分の考えを表現することが上手」との評価をいただきました。私は淀みなく話せるタイプではないのですが、「伝えよう」とする姿勢が伝わったのかなと思います。

失敗したこと

年収交渉の準備ができていなかった

私の場合、2次面接で「年収の希望は?」と質問されました。

正直2次面接時点では、年収希望について準備しておらず、慌てながら「現状の年収以上であれば」という返答をしてしまいました。

後からわかったことですが、2次面接で面接官だった事業部長=決裁権のある人だったので、その後最終面接後のオファー面談時に、改めて年収希望を伝えました。結果、年収は希望通りで、前職比120%となりました。

現在の年収、希望年収、その根拠については、予め考えを整理し、希望年収とその理由を準備しておくことをおすすめします。ちなみに私の場合、なぜ年収アップしたいか?については、「娘の保育費用が掛かるため」です。

希望年収の「根拠」については、「現職で、現在のグレードでの年収レンジ上限が○万円。現職に後悔を残さないために、それ以上の年収を希望します」と伝えました。

理由はどうあれ、相手に「なるほど」と理解できる内容であればいいと思います。転職エージェントとも事前に打ち合わせしました。

まとめ:転職活動するだけならリスクはない

いかがでしたか?育児をしながら転職活動なんてめちゃくちゃ大変じゃない?と思われたかもしれません。確かに大変ですが、やってやれないことはないです。

私は「今の会社に残るか、転職活動するか」と天秤にかけ、後者を選択しました。
理由は「転職活動は数ヶ月しんどいけど、今の会社に残ると毎日しんどいから」でした。

もし、「転職したいけど、転職活動が大変そう・・・」「いい会社に巡り会えるかな?」と悩んでいるかたがいらっしゃったら、「転職活動だけならリスクはないから、やってみよう!」とお伝えしたいです。

参考になれば嬉しいです!