ネットのニュースなどで
「Internet Explorer 11(IE11)のサポート終了」という情報を目にした方は多いかと思いますが、
「サポート終了期限がいくつか設定されていて、よくわからない」
「まだ使えているから使ってる」
など、なんとなく使い続けている方もいるのではないでしょうか?
私もヘルプデスクの仕事をやっていて、「ブラウザは何を使っていますか?」と聞くと
「IEです!」と元気に返事をされる方がいらっしゃって、仰天することがあります。
そこで今回は、IEサポート終了に関する情報について、まとめました。
IEサポート終了のスケジュール
2021年8月18日(日本時間):Microsoft365でのIE11 サポート終了
2022年6月16日(日本時間):IE11デスクトップアプリ サポート終了
※一部法人向けの特殊な製品を除く
使用し続けるとどうなるの?
2022年6月16日以降、IEにアクセスすると、Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)という
新たなブラウザにリダイレクトされるようです。
無理矢理、IEの使用を続けることもできるかもしれませんが、
以下のような弊害が出ることは認識しておきましょう。
サイトが動作しなくなっても、サポートが受けられない
普段使用しているWebサイトに、何かしらの不具合があった時、窓口に問い合わせるかと思います。
しかし、「ブラウザは何を使っていますか?」と問われて「IEです」と答えると
「IEは推奨環境ではないので、調査できません」といった答えが返ってくるはずです。
Webサイトでは通常「推奨ブラウザ」というものを決めており、
「Google ChromeのバージョンXX.XX」などと記載があるはずです。
これは、「推奨ブラウザでの動作を保証します」と言う意味であり、
サイトを作っている組織で、推奨ブラウザでの動作確認を実施しています。
ところが、今後はIEでの動作保証はされません。
なぜなら、サイト制作側が、Microsoftからのサポートを受けられないからです。
セキュリティ的に危険
これまでは、IEの脆弱性が見つかったら、Microsoftが対策してくれ、バージョンアップすることで、その脆弱性は解消されていました。
しかし、今後サポート終了になると言うことは、脆弱性の対応も、バージョンアップも行われません。
そのため、IEの脆弱性をついて、IE使用者が悪意を持ったハッカーに狙われる危険性があります。
このような理由から、サポート終了後もIEを使い続けることは、おすすめできません。
今後はどうすればいいの?
すべきことは、「速やかに他のブラウザの利用を開始する」ことです。
IEに変わるブラウザとして、Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)があります。
また、世の中広く使用されているブラウザとしては、Google Chrome(グーグルクローム)が有名ですよね。
会社員の方は、社内で推奨ブラウザを決めていることもあるので、確認してみましょう。
Microsoft Edgeのインストール
Windows10の方は、すでにインストールされていますので、不要です。
スタートボタンからMicrosoft Edgeのマーク(Eのマーク)をクリックして、起動しましょう。
- ダウンロードページ(https://www.microsoft.com/ja-jp/edge)へアクセスする
- [ダウンロード]をクリックする
- [同意してダウンロード]をクリック
- [実行]をクリック
- [このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?]と出たら、[はい]をクリック
- [閉じて続行]をクリック
- [始める]をクリック
Google Chromeのインストール
- ダウンロードページ(https://www.google.com/intl/ja/chrome/)へアクセスする
- [Chromeをダウンロードする]ボタンをクリック
- [実行]をクリック
- 表示された画面から、[同意してインストール]をクリック
(「使用統計データと障害レポートをGoogleに自動送信〜」は、チェックをつけてもつけなくても良い) - [このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?]と出たら、[はい]をクリック
- 「Chromeにようこそ」という画面が表示されたら、ダウンロード成功
「Google Chromeをデフォルトのブラウザにする」の設定をしておくと便利です。
まとめ:今すぐ、他のブラウザをインストールしましょう
IEがサポートを終了するということで、長年使用していた方は寂しいかもしれませんが、こればかりは仕方ありません。
これからも、便利で安全にWebサイトを使うため、すぐに他のブラウザデビューしましょう!